すっかり秋らしくなってまいりました。日が落ちるのが早くなり、朝晩肌寒く感じるこの季節は、ゆったりとお部屋で本を読んだりピアノを弾きたくなりますね。
現在開催中のショパンピアノコンクールのニュースが気になるこの頃ですが、当教室もピアノの初ステージに向けて練習に励んでいる生徒さんが数名いらっしゃいます。
今回は『ピアノをステージで演奏する』ことから、どんな【学び】があるか書き綴ってみたいと思います。
初ステージの時期
当教室ではレッスン開始から1年以内のステージ経験をお勧めしています。
ステージ経験は、そこにたどり着くまでの過程を経て、通常のレッスンでは得られない特別な情操的体験が出来ると考えています。何年もレッスンを積んでからではなく、初歩の基礎力がついた段階から定期的にステージ経験を積むことで、【主体性をもってピアノを学ぶ姿勢】を身に付け【客観的に自己を見つめる機会】となり、必ず生徒さんにとって様々な面での成長に繋がると考えています。
生徒さんと親御さんにステージ出演のお声がけをすると、『うちの子には早いんじゃ・・・?』と仰る方、『本人が出たがっているので、親の方が心配ですがチャレンジしてみます!』という親御さんまで様々な反応ですが、生徒さんの日頃のレッスン状況から数か月後を推察してお声がけし、本番に向け段階を追って準備しますので、ご心配なくお任せいただいています。
ステージで演奏するための準備
『ピアノをステージで演奏する』という目的のために、楽譜を【読み込む】作業をし、理想の音、音楽を生徒さん自身で表現できるように練習します。通常レッスンで扱う数こなしの曲とは違い、しっかりと納得いくまで磨き上げていく作業は、生徒さん自身の繊細な耳や感性を育むためにとても大切な、そして楽しい時間でもあります。
演奏曲は、生徒さんご自身で数曲の選択肢から選曲して頂きます。背伸びしすぎず、気に入って楽しく練習できる曲、普段の教本では出会えないポイントがある曲を選び、2~3ヵ月間かけ、教本と並行したレッスンの中で仕上げていきます。
生徒さん自ら、曲の内容を理解しながら音にしていくので、ひとりずつの個性がだんだん演奏に表れてきます♪
本番前のリハーサル
本番2~3週間前には教室でリハーサルをします。数名のお客様の前でステージマナーの確認や、一度きりの演奏に集中する経験をしていただき、本番のステージを楽しみに迎えられるようイメージを膨らませ、また更にいい演奏ができるよう修正ポイントを講師(私)と生徒さんで共有します。
ピアノをステージで演奏してもらう上で大切にしたいのは、『成功体験』です。
本番までの『過程』も含め、常に生徒さんが前向きにピアノと向かい合えるようなレッスンを心がけています。
本番の目標とは、決してノーミスで弾くということに限りません‼
【ステージで一人で演奏する】それだけでも大変貴重な経験です。ステージ上で演奏する際にどんな目標を設定するかは、生徒さんご本人とレッスン中に話し合いながら決め、本番に挑んでいただきます。
事前に準備をしっかりしたつもりでも、本番に思いがけないことが起きる可能性が無いとは言い切れません。しかしそれを恐れるのではなく、一度の演奏に『過程を自信にして挑む経験』は、ピアノに限らず受験などの【一人で挑まなければならない試練】に立ち向かう集中力や自己肯定感を高めることに繋がると考えています。
本番の演奏後は・・・
ステージ演奏後、『自分の演奏を冷静に振り返り、次の課題を見出す』ことも大切です。良かったところを喜び、また次の課題、目標を設定、確認することで、引き続きモチベーションをもってレッスンしていくことが出来ると考えています。
ピアノという習い事は、ピアノを弾くためのテクニックだけでなく【学ぶ姿勢】や【生きていく力】を身に付けることも叶うと考えております。
来月以降本番を控えている皆さんも、その他の生徒さんたちも、この秋ピアノと向かい合う中で、充実感やピアノを弾ける喜びを実感していただけたらいいなと願っています。
生徒さんとのレッスンは日々気づきの連続で、私自身の学びの機会となっています♪
私も久々に譜読みを始めました♪短時間でも集中してピアノに向かうと頭と心がすっきりします!
現在、開講曜日と時間帯が限られる中で、年少さん~中3のお子さん、大人の方のレッスンを行っております。教室での対面レッスンの他、Skypeを利用したオンラインレッスンも好評を頂いております。
ご希望の方にはワンレッスン制も対応可能です。
無料体験レッスンは随時受け付け中です。こちらからお問合せ下さい♪体験レッスン申込み・お問合せ|NOTE MUSIC SCHOOL 岩渕ピアノ教室 (note-music.info)